おだやか星田のクリスマス会

　天井には、折り紙で皆が一生懸命作った輪っかがたくさんぶら下がり、各居室の入り口はひいらぎが飾られ、リビングではクリスマスツリーに華やかな電球が点滅し、また壁には、ダンボールに皆で色を塗った大きなクリスマスツリーに綿の布で作ったピンポン大のボンボリがたくさん飾り付けられ、クリスマスムードを盛り上げています。
 
　12月23日は朝から女性陣によるケーキ作りが始まっています。生クリームをこねる人、果物を薄くスライスする人、飾り付けする人…。スポンジケーキを目の前にし、真剣な表情です。あーだこーだと口も手も動かしながら見事なクリスマスケーキが出来上がり、「おいしそうやね！私この半分いただき！」とのスタッフの声にブーインブの嵐です。
 
　11時。さぁ、クリスマス会の始まりです。第1部では特別ゲストとしてテレビ出演されたこともある『夢楽』のメンバーがボランティアで来てくださいました。楽しい歌に生演奏、「おだやか星田」と歌詞にも盛り込んでいただき、手拍子あり、一緒に歌い、ギターを弾かせてもらいと、あっという間の４５分間でした。夢楽の皆様、本当にたくさんの感動をありがとうございました。　感動に浸っている余韻はどこぞや？12時ともなるとお腹もすいてきます(笑い)。昨日から煮込んでいたカレー、果物いっぱいのサラダで美味しい昼食タイムとなりました。
 
　さあ、第2部の始まりです。普段から皆が大好きなビンゴゲームです。大きな箱に、紙で作ったビンゴ用の番号玉を入れ、全員順番に取って番号を大きな声で発表していただきます。「番号がない！」と文句を言い合い、肩をたたき合い、皆とても力が入っているようです（だって！普段の景品はアメ玉1個だけど、今日の景品はいつもと違うと知っているからです）。賞品は大きなクリスマス用の袋に、1等から5等までリビングの中央にドーンと置かれています。中に何が入っているのやら？　特に1等と書かれている一番大きな賞品には、皆の目がキラキラと注がれています。さて、最初にビンゴになった人が出ました。1等賞の中身はなんぞや…。皆の注目の中、なんと、「ティッシュ」でした（ガクッ）。皆、大爆笑の中で1等賞の方の「よかった！これ欲しかったのよ」という声は、負け惜しみか？本気か？　長いビンゴゲームが終わり、それぞれに賞品をもらうと、さて本当のプレゼントの贈呈です。クリスマスメドレーを聞きながらの「ぐるぐるクリスマスプレゼント」。メロディに合わせて隣の人へ、次から次へとプレゼントを回してゆきます。ストップの声に曲が止まり、目の前にあるものが自分のプレゼントです。さぁ何でしょう？なんと1人1人違う箸置付きのお箸です。それも、可愛らしいデザインばかり！冬用の色とりどりの靴下も入っていて、皆さん嬉しそうです。「お正月になったら使うから名前書いといてね。」「ホラ！私の梅の花がついているわ！」「わあ暖かそうな靴下やね。」と、とても満足そうでした。最後は皆で作ったケーキを食べ、あーおいしいね。これ、どこで買ってきたの？と聞く人やら（笑い）、もう少し大きく切って欲しいわぁ、と催促する人など、いろいろな声が響き渡ります。来年はもっと大きなケーキにしますから、皆さん長生きしてくださいね。