4月6日から12日まで ~お花見・桜愛でウィーク~


 やっと やっと 4月になりました。というのに寒さが続き、♪梅は咲いたか、桜はまだかいな♪ という日々が続きました。ホームの中では一足早く、満開の桜が咲き誇っております。お花ちり紙で作った桜並木が美しく、気高く、絢爛豪華に(?)壁面を飾っております。俳句をたしなむT様は「春風や つぼみに 込めるわが思い」と素晴らしい句を詠んでいただきました。
 
 入学式のニュースがテレビで流れる頃、やっと隣の幼稚園の桜もちらほら咲き始めてきました。電車通勤のスタッフの「星田駅裏の桜がきれいでしたよ~」という情報をもらうと、それっ!とばかりに交代で車椅子を押し、桜見学に出掛けます。半分以上の方々が、外出に車椅子を使用しますので皆様、揃ってという訳にはいきませんが、2人、3人と連れ立って出かけます。又、体調の良い方、車酔いをされない方は、少し遠出をします。
 
 妙見坂、香里団地、桜公園、村野団地、と手当り次第にといっていいくらいに毎日のようにメンバーを代え出掛けます。まるで桜、桜、桜、と「おっかけ」のようです。!(^^)! 一番の遠出は“京都府八幡市の背割堤の桜並木”です。混み合うだろうと予測を立て、朝1番に出発しました。樟葉を抜け、ひたすら川沿いを走ります。と川向うに延々と続く桜並木が見えてきます。あれやっ!と運転手が叫びます!!! ピンクの大木が延々と続いています。「みなさーん!見えますかぁ!あそこに行きまーす!!!」と、一番興奮しているのはスタッフ!(*^_^*)
 
 既に、沢山の人、人、人、です。又、堤の横に併設してある駐車場は進入禁止のチェーンで仕切られており、川向うの臨時駐車場しか使えません。大きな川を渡っていかなくてはならず、同行したスタッフも「大丈夫だろうか?」とひやひやしましたが、川沿いに咲き誇っている桜並木に目を奪われ、口々に見事やなぁ、綺麗ねぇ、大きいねぇと感心しながら橋を渡って頂けました。(^_^;)。 今年初参加のT様、見事や、綺麗や、としきりに感心され、「こんなとこ迄連れてきて貰って、ほんますいませんなぁ」と言ってくださいました。スタッフからここで、一句!と言われ、照れておられました。又、いつも、お出かけ嫌いのK様も「本当に来てよかったわぁ!ほんまにきれいやぁ」と涙ぐんでおられました。並木下のベンチに腰掛け、丁度、売店に売っていた桜ケーキなるものを頂き、冷たいお茶で喉を潤し、しばし桜を下から見上げます。見事さに言葉を失い、ただ、ただ、ため息をついています。皆様の勇士が、その日の夕方の河内ケーブルテレビのニュースに流れていたとか…(^O^)。
 桜の最後に締めくくりは成田山です。他の福祉施設からも次から次へと車で乗りつけます。社殿に入る前は手を洗い、口をすすぎます。桜を愛で、写真を撮り、本殿にお参りします。花曇りのなか、まるで母親のまなざしでニコニコと見ている入居者の方々の視線の先には……長身の若いスタッフが桜の花びらを全身に受け、すっくと立っております。まるで美しい絵葉書のようです。つい他のスタッフも「いいわ~私もしたい~」と言うと、N様の一言「止めとき!あんたじゃ絵にならん!!」……トホホホホ(>_<)
おいしい和菓子を頂き、休憩室の思いがけずの美味しいお茶?を堪能し、大、大、満足の桜愛でウィークでした。
 
 ホーム最高齢のS様が9日の早朝に自室で転倒され、骨折で入院となりました。いつも、いつも、明るく皆様を笑わして頂く中心的な方でしたので少し、淋しいです。早く帰ってきて欲しいと入居者の皆様始め、スタッフも同じ思いです、待ってますねぇ!


近場にも桜の名所があります。星田駅にて。


お天気に恵まれた桜公園。ほのかな桜の香りがしました。


一番の遠出は八幡市・背割堤の桜並木でした。


社殿に入る前は手を洗い、口をすすぎます。


締めくくりは成田山。桜三昧の一週間でした。