おだやか星田特製 手作りシカせんべい & 夢楽ライブ一座の感動ライブ


 啓蟄も過ぎ、閉じこもりがちな冬も過ぎ「おだやか星田」では、積極的に屋外での活動を取り入れていこうと考えています。今回は、奈良公園のシカに手作りシカせんべいをあげようという企画を立てました。手作りシカせんべいと言ったものの、どうやって作るのか皆目見当も付きませんでした。しかし、そこは有能なスタッフ(笑)が揃ったおだやか星田。あれこれとお知恵を拝借したところ、ヌカを主体に、小麦粉をつなぎに入れて焼いたらどうかという意見にまとまり、試作を焼いてみました。なんとなくそれ風(笑)にできたので、3月7日、下見をかねて奈良公園に。着くやいなや、手作りシカせんべいの試食会を開きました。近寄ってきたシカにおそるおそる与えてみると、パクパク喜んで食べてくれているようです。みるみる周りをシカに囲まれてしまいました。遠くにいたシカたちもこの騒ぎを聞きつけ(?)、駆け足で近づいてきてはお辞儀をしておねだりしてくれました(本当にシカは催促のお辞儀をするんです!)。背後にいたシカにはお尻を“かみかみ”される始末! うれしいやら痛いやら。あっという間になくなってしまいました。その後はトイレの場所確認や、見て回る順路などを決定して帰路につきました。翌日からみなさんと“おだやか星田特製シカせんべい”に取りかかり、山のように作りました。
 
 レクリエーション当日。渋滞もなくスムースに奈良公園に到着。トイレを済ませ、早速シカせんべいを与えることに。やっぱり好評で、あれよあれよと瞬く間になくなってしまうほどの人気ぶり。我先にと群がるシカたちに、利用者のみなさんに危害がないか心配していましたが、気丈な利用者の方の応戦にスタッフも一安心しました。その後、近くのファミリーレストランでランチを。利用者のみなさん、思い思いのメニューを注文し、華やいだ昼食となりました。昼食後、奈良公園の中を通り抜け、浮御堂を見たり、残っていたシカせんべいを与えたりしました。シカの大きな瞳に自分の姿を見て感動したり、みんなでワァーワァー、キャーキャー言いながら、とても充実した一日をおくることができました。
 
 3月26日は、おだやか星田で、山野具則さん率いる「夢楽ライブ一座」の生演奏を聞かせていただきました。「夢楽ライブ一座」はオリジナル楽曲の弾き語りで、20代の青年が“めざせ紅白歌合戦”を合い言葉に、ボランティアで大阪府下の老人ホームや施設を回って、お年寄りや障害を持った方々に音楽を通じて歌あり、笑いあり、おしゃべりありの3人の青年です。その日も楽しいオリジナル曲と童謡を聴かせてくれ、利用者のみなさんも懐かしい曲を口ずさみ、生ギターの音色にうっとりとした日曜日の午後を過ごすことができました。


山のように作ったおだやか星田特製シカせんべい。


奈良公園にて。心地よい春の陽気につつまれて


奈良公園近くのファミリーレストランでランチしました。


感動をありがとう! 「夢楽ライブ一座」の生演奏。